吉田綾霊談集

吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(35)

人間は他の動物とちがって、自分の行い、自分の言葉に対し、常に反省するものでありまして、よく自分の迷いを押さえて、迷いの埃を静かに、沈めようとします。 仏教では迷いの事を、却々なかなかいい言葉を使ってます。暴流とは激しい流れ、暴流怒濤の様な煩...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(43)

徳と言うものは、その人の度量に従って進歩するもので、度量が大でなければ、徳も進歩しないものであります。 度量はまた、その人の見識の高くなるに随って長じ行くものなのです。 それ故に、その徳を厚くしようとするならば、まず、その度量を弘くしなけれ...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(42)

心が事物を感じて動揺する時は、疑心暗鬼を生ずる-の喩えの如く、見る物聞くもの、皆我を脅かす如く、壁に掛けてある弓の影も、誤って蛇に見えるし、草叢くさむらの中に横たわっている石も、伏している虎とも見えます。 これ何故かと言うに、皆自己の心の迷...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(44)

世は無常、苦と楽との異なる状態が現われますが、その時その与えられた自分の務めに感謝して、全力を尽くす時、魂は、最も速やかに向上進化いたします。 調和なくして物の栄えがありましょうや、不調和あらば、必ず事破れて成功いたしません。 静かに反省す...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(47)

もし、幸福が心の中心に満足してその坐を占めていなかったなら、如何に賢明、豊富、偉大であっても人は幸福にはなりません。 宝も快楽も、永久の幸福は作ってくれません。魂    つまり心のみが人を幸福にも不幸にもするもので、ささやかな三畳一間で夫婦...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(24)

仏典には「諸行無常色即是空」とあり、キリスト教の聖書には「空の空なる哉、すべて空なり」とあります。 たとえ身は高級車にふんぞりかえろうと、流行の衣装を身に着けて誇ろうとも、所詮は空しきこの世の営みであると、かく観じますと、この世はすべて空と...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(25)

自分の運命は自分で切り開いて行くという信念とその術を忘れ、いたずらに神仏におんぶしてこれに頼り、本来の自分を忘れて居るという行き方は、人間は何の為にこの世に生まれ出て来たのかの意義を忘れた根本の考え方に、誤りがあるのであります。 (上巻78...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(26)

成功の上にあるその力と徳とを以て人世ひとよに尽くす所に永久の命が生まれるのでありまして、人生の目的はそこに充たされるのであります。故に人世の為にならなければそれは成功でも何でもありません。 よく世間では「私は正直にこんなに働いているのに、良...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(33)

他人の不足を思っても、自分の魂の向上を妨げるにすぎぬ。 (上巻179頁、昭和44年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(27)

今や洋の東西を問わず、知識階級の間で、この正しい心霊研究をする者が日につぎ盛んになって来た事は、人間味を深く掘り下げて考えれば考える程、如何なる宗教でも壁につき当たり、自然とその根底に潜む心霊研究せざるを得なくなって来るからであります。 こ...more