吉田綾霊談集

吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(73)

若し、自分の運命の黒点がまわり来て、心配事や病気が現われて来た時は、それは先祖、及び自分が過去において原因を作っていたから、今、悪の芽が出て来たので、そこで、静かに自分がかねて来た道の感情、及び行為について、反省してみる事です。 必ず、そ...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(34)

正受老人は一日暮らしをせよ、と常に人に申されたと言う事は、いか程の苦しみにても一日と思えば堪え易し。楽しみもまた一日と思えばふける事もあるまじ。 親に孝行せぬも、長いと思う故なり。 一日一日と思えば理屈はあるまじ。 一日一日とつもれば...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(35)

人間は他の動物とちがって、自分の行い、自分の言葉に対し、常に反省するものでありまして、よく自分の迷いを押さえて、迷いの埃を静かに、沈めようとします。 仏教では迷いの事を、却々なかなかいい言葉を使ってます。暴流とは激しい流れ、暴流怒濤の様な...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(43)

徳と言うものは、その人の度量に従って進歩するもので、度量が大でなければ、徳も進歩しないものであります。 度量はまた、その人の見識の高くなるに随って長じ行くものなのです。 それ故に、その徳を厚くしようとするならば、まず、その度量を弘くしな...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(42)

心が事物を感じて動揺する時は、疑心暗鬼を生ずる-の喩えの如く、見る物聞くもの、皆我を脅かす如く、壁に掛けてある弓の影も、誤って蛇に見えるし、草叢くさむらの中に横たわっている石も、伏している虎とも見えます。 これ何故かと言うに、皆自己の心の...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(44)

世は無常、苦と楽との異なる状態が現われますが、その時その与えられた自分の務めに感謝して、全力を尽くす時、魂は、最も速やかに向上進化いたします。 調和なくして物の栄えがありましょうや、不調和あらば、必ず事破れて成功いたしません。 静かに反...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(47)

もし、幸福が心の中心に満足してその坐を占めていなかったなら、如何に賢明、豊富、偉大であっても人は幸福にはなりません。 宝も快楽も、永久の幸福は作ってくれません。魂    つまり心のみが人を幸福にも不幸にもするもので、ささやかな三畳一間で...more