吉田綾霊談集(48)

吉田綾霊談集

私共は皆、因と縁によりて作り出されていますが、これを因縁と言い、さき程から言っている有為なのです。


さて、この因と縁も断ち切った所、いわゆる生滅を離れた境地、更に語を変えると、〝生死輪廻〟と申します。迷いに迷いを重ねるその為作造作を離れた境地、これを真如と申し、真如は作れるものでは無く、又造られるものでもありません。


我々の魂が、種々の長い長い間を経験し、納得し、行末は悲しみも憂も苦も無く、したがって泣く事も、怒る事も、又騒ぐ事も無い。

只あるは人世の為に一つになった境界で、これを名付けて無為安楽の境地と申しましょう。無漏の境地とも申しましよう。
(上巻460頁、昭和54年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会

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