吉田綾霊談集

吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(23)

物に徹すると芭蕉の持つさびとしおりに徹すると思います。この境地に徹する人は、華麗を避けてその本体を取る様になります。 本体は沈静して静けさの底にあるので、自ら素朴になり枯淡になってまいります。 それは深くわけ行くと幽玄にして言い難く、しかも...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(22)

人間は常により良きものに、そしてより高きものに、しかもより優れたものに、そしてより美しきものと、常に向上と進歩を求めて止まないものであります。 そこでそれを成し遂げようとするには、現在における自分の働きをより充実させ、より向上するよう努めな...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(45)

智目行足道にかなう時、それは大いなる和となる。直観思惟しい行為が何のズレも無く行い得る人をこそ、真の心霊学徒と申されましょう。 一家、会社、その他、人の集まる所いずこも、各々の心情に和がなければ、遂には亡びるでありましょう。より大いなる和に...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(46)

この世の中で、幸福感に充たされて生きようと思うならば、自分の心が寛大でなければなりません。霊魂の進化が完成の域に達する迄には、限り無き表現形式をとって、無数の経験を自己に集積せねばなりません。 それなくして完全なる智慧は到底得られません。故...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(41)

人は前世の業因により、神から与えられた一定の環境の中に生まれます。 そして各々因縁ある特殊の人達と、交渉を持ちつつ生活し、その処で、特殊の影響を受け、教育を受けて成長し、社会へ出て行くのでありますが、それとても、依然として、その人特有の環境...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(40)

人は生まれによりて聖なるものとなるにあらず、また、生まれによりて聖ならぬものとなるにあらず。人はその行為〝業〟によりて聖なる者となる。 また、その行為〝業〟によりて聖ならぬものとなる、草木や動物に於ける、その有り様に付いては、杉の子はどこま...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(39)

人は皆過ちを冒して、この一生を過ぎて行く。言うなれば、人間とは常に心の上で過ちを冒し続けている、悲しい存在とも言えましょう。 だがその過ちで人間は自分の至らぬ事に気付く、つまり背後の霊信を受ける。 それによって、虚心に悔悟して行くならば、そ...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(38)

この何十年間、文句一つ言わず夜昼となく働いてくれている自分の肉体に感謝し、よこしまの心を起こし、肉体をいじめないようにいたしましょう。 この心は、また自分の御先祖を敬愛する心にもつながります。 (上巻254頁、昭和47年、Copyright...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(37)

心霊家は清廉潔白であって而も、能く人の意見を入れる力量があり、寛仁にして決断力に富み、聰明にして而も、敢えて苛察、つまり細かな事まで厳しさに流れることなく、正直者であって他人と異なる事なき人、この様な人を我は正しき心霊学徒と思う。 (上巻2...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(36)

ここで、皆様の指導に当たられている高級霊とは、聰、明、容、智の四つを兼ね備えて居られます。  聰とは、聞かざるところなく  明とは、見えざるところなく  容とは、通ぜざるところなく  智とは、知らざるところなき、聖智を持って居られます。 こ...more