吉田綾霊談集(24)

吉田綾霊談集

仏典には「諸行無常色即是空」とあり、キリスト教の聖書には「空の空なる哉、すべて空なり」とあります。


たとえ身は高級車にふんぞりかえろうと、流行の衣装を身に着けて誇ろうとも、所詮は空しきこの世の営みであると、かく観じますと、この世はすべて空となり、虚栄の市となる、これでは人生は空だからつまらぬ、いっそ山にでも入り、仙人の様な生活をしたいと、しこ狐に憑かれた様な事を言う人があります。


こういう人は未だ人生とは何かを知らない人であって心霊を研究すれば仙人の様な生活に憧れる様な事は無い筈であります。


人は自分の周囲に起こって来た事柄を素直に受け入れ、これを魂を磨く糧として魂の向上進化を計るより外無いのが人間に生まれついた定めであります。
もっともその中には苦もあり楽もあります故、これから楽を見出す事も出来ます。
(上巻70頁、昭和42年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会

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