吉田綾霊談集(26)

吉田綾霊談集

成功の上にあるその力と徳とを以て人世ひとよに尽くす所に永久の命が生まれるのでありまして、人生の目的はそこに充たされるのであります。故に人世の為にならなければそれは成功でも何でもありません。


よく世間では「私は正直にこんなに働いているのに、良く無いことばかり続くので、一生懸命働くのも馬鹿らしくなった」などと話すのを聞きますが、それは如何に真心で一生懸命働いてもすぐにその結果が現われぬ事もあります。


世人はこれに対して、すぐにその結果を論じたり、やり方を問題としますが、それはすぐその成果のみを期待する打算と功利的な考え方でありまして、このような唯物的な考え方をする人は其の大事は成し遂げられません。

毎日々々の積み重ねがものを言うのでありまして、事は成るべき時に成り、結果は現われるべくして現われるものであり、「人智を以てはかるは愚なるを知れ」とはよく私が背後霊から言われている言葉であります。
(上巻86頁、昭和42年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会

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