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「スピリチュアリズムと公共性」津城寛文(匡徹)筑波大学名誉教授


講師 津城寛文(匡徹)筑波大学名誉教授

時間:13時30分~15時30分
場所:日本心霊科学会館 2F
受講料各回:会員2500円 一般3500円 

会場受講、オンライン(後日クラウド視聴)配信もあります。

お申込みは、8月になってからとなります。

講座開催に当たって

「高等スピリチュアリズムの証言――霊言を再読する」(2025年度連続講座、全5回)を受け、その関連問題として、スピリチュアリズムおよび心霊研究が、現代社会において名誉ある地位を占めるにはどうすればよいか、この難問を皆さんとともに考えます。私見では、それは「公共性」を高めることによってではないか、と思っています。

スピリチュアリズムを含む「他界」的な話題は、現代「社会」の制度に組み込まれていませんが、その核心である「死後存続」という話題を、社会に適切に位置づけるべきことが、まず重要です。他界的な関心の強い人は、かつての私もそうであったように、社会的関心の薄い傾向がありますが、それだと他界的なことと社会的なことが分離してしまい、人類の世界観の健全な確立に、好ましくありません。

死後存続説が一般社会の公共的な話題になっていないのは、このテーマが、社会の半分ほどの人にとっては、ありそうだと思われているのに、その他の半分ほどの人にとっては、問題設定自体が、疑わしいものと思われているからです。このような世論を二分する話題では、全員の合意ではなく、他界的関心をもった半分ほどの人がより良い合意を目指し、他の半分ほどの人と住みわけるという、世界観・人間観のオプションを提供するのが、妥当だと思います。肉体死後も生命が(少なくとも当分の間)存続すると考えることによって、心の安心を得られる人は少なくないからです。

公共性には、範囲というものがあります。区別したいのは、(1)宗教やスピリチュアリズムなど他界的な「業界」内部での公共性と、(2)社会全体の公共性と、この二つです。(1)は内部的なもので、スピリチュアリズムを含む他界にかかわる業界は、開かれた姿勢で、互いに研鑽し、自他を高めるべく努めなければならないということです。(2)は対外的なもので、社会全体の公的領域に参加し、他の諸業界とともに、社会的倫理規範、公共善などを遵守して社会を維持し、さらに開かれた姿勢で、更新、改善しなければならないということです。

公共性は、対話的であることによって、保たれます。スピリチュアリズムも、内部的・対外的に開かれた対話の姿勢をもって、閉鎖的・独断的にならず、この二つの公共性に貢献しなければならないと思います。(かつての私のような)ノンポリには面白くないかもしれませんが、ぜひ視野を広げて考えてまいりましょう。

 

テキスト:当日配布資料

参考図書:津城匡徹著『高等スピリチュアリズム――重なり合う証言』

パブファンセルフ、2026年5月25日刊、アマゾン・楽天市場専売

1956年8月、鹿児島県生まれ。筑波大学名誉教授、歌人(日守麟伍)。東京大学農学部林学科卒業、東京大学大学院宗教学宗教史学専門課程博士課程単位取得退学。博士(宗教学、国学院大学)。著書『鎮魂行法論』(1990)、『<霊>の探究』(2005)、『社会的宗教と他界的宗教のあいだ』(2011)、『無きものとされた近代知』(2022)、津城匡徹名で『宗教と合法性』(2023)、日守麟伍名で『古語短歌』(2019)など多数。

オンライン受講のお申込みについて

お申込みは8月になってからです。

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