吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(49)

人間の本質を深く分析して、現代社会に同化し、苦難不安の多い人生行路を明るい、楽しい希望を持って、力強く生きぬく道を善導したいものである。 それには、生死一大事とか、往生安楽とか、人生の終着駅、死の問題、死者の冥福などに心を奪われ、今日只今の...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(48)

私共は皆、因と縁によりて作り出されていますが、これを因縁と言い、さき程から言っている有為なのです。 さて、この因と縁も断ち切った所、いわゆる生滅を離れた境地、更に語を変えると、〝生死輪廻〟と申します。迷いに迷いを重ねるその為作造作を離れた境...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(51)

人間の最大の栄光は、一度も失敗しないことではなく、倒れる度に一層勇気を出し起き上がるところにあるのでして、諺にも、「人生七転び八起き」と申しますが、何も七という数や、八という数に特に意味はなく、何回転んでも何回でも起き上がる闘志が人間にとっ...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(52)

安心立命を得て居る人は、心の調和が常にとれて居る人である。心の中心が確立して居る人である。 己の欲すること、己の行う所が常に高級祖霊の欲する所と一致して居る人なのである。従って、心の欲する所に従って行動して則を越えず、即ち人間の道、自然の理...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(23)

物に徹すると芭蕉の持つさびとしおりに徹すると思います。この境地に徹する人は、華麗を避けてその本体を取る様になります。 本体は沈静して静けさの底にあるので、自ら素朴になり枯淡になってまいります。 それは深くわけ行くと幽玄にして言い難く、しかも...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(22)

人間は常により良きものに、そしてより高きものに、しかもより優れたものに、そしてより美しきものと、常に向上と進歩を求めて止まないものであります。 そこでそれを成し遂げようとするには、現在における自分の働きをより充実させ、より向上するよう努めな...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(45)

智目行足道にかなう時、それは大いなる和となる。直観思惟しい行為が何のズレも無く行い得る人をこそ、真の心霊学徒と申されましょう。 一家、会社、その他、人の集まる所いずこも、各々の心情に和がなければ、遂には亡びるでありましょう。より大いなる和に...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(46)

この世の中で、幸福感に充たされて生きようと思うならば、自分の心が寛大でなければなりません。霊魂の進化が完成の域に達する迄には、限り無き表現形式をとって、無数の経験を自己に集積せねばなりません。 それなくして完全なる智慧は到底得られません。故...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(41)

人は前世の業因により、神から与えられた一定の環境の中に生まれます。 そして各々因縁ある特殊の人達と、交渉を持ちつつ生活し、その処で、特殊の影響を受け、教育を受けて成長し、社会へ出て行くのでありますが、それとても、依然として、その人特有の環境...more
吉田綾霊談集

吉田綾霊談集(40)

人は生まれによりて聖なるものとなるにあらず、また、生まれによりて聖ならぬものとなるにあらず。人はその行為〝業〟によりて聖なる者となる。 また、その行為〝業〟によりて聖ならぬものとなる、草木や動物に於ける、その有り様に付いては、杉の子はどこま...more