吉田綾霊談集(57)

吉田綾霊談集

人はその日その日の気分に支配される、所謂お天気屋であってはなりません。

その時その時の気分に振り廻される様な人間は気分の奴隷であって、自主的な人間とは申されません。仕事が旨く進行して居る時は、嬉しそうに快活に振舞っているが、ちょっと仕事が不振になるとあわてふためきます。

しかしそれはやがて必ず移り変わる現象なのに、それにひっかかり、現象に振り廻されて自ら深みに落ちこんで行き、沈めば沈む程ふさぎこみ、そこには名案も霊信も影をひそめて益々不幸に沈んで行く、こんな人の多いのは悲しい事です。


先ずその不幸から目を離し、手を離しなさい。凡ての現象は必ず移り変わるもので、やがて夢の如く幻の如く消えて行く性質のものであります。

その事柄の悪い面と四つに取っくんでは、その悪い現象はなかなか影をひそめませんし、その上守護の霊は近寄れないので、不幸から抜け出す事は、大変手間が取れます。
(上巻122~123頁、昭和43年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会

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