10月講演会 鎌田東二「自然(特に比叡山)と鎮魂とセルフケア」

公開月例講演会
「自然(特に比叡山)と鎮魂とセルフケア」
講師:鎌田東二  宗教学者、哲学者、京都大学名誉教授

10/22(日)13:30〜15:30
会場 日本心霊科学会館 2階
会費 会員2,000円/一般3,500円
事前予約制 オンライン受講は 10/1午後より受講申し込み受付開始。

講師からの一言

比叡山に登り始めたのは、2006年10月です。以来、2023年6月28日現在で859回登拝しました。「東山修験道」と称しています。ここには「天台千日回峰行」という比叡山独自の修験道が発達し、「諸法実相」とか、「一仏成道観見法界、草木国土悉皆成仏」とかと説く天台本覚思想が展開されます。まちがいなく、山野を「歩行(ほぎょう)」し、神仏を礼拝するところに、そうした本覚思想が深化したと思います。そして、それは鎮魂であり、歩く瞑想であり、祈りであり、セルフケアであり、修行でもありました。

2007年12月に「京都伝統文化の森推進協議会」という国・市・寺社・商店街・京都市民が連携する京都三山を維持し、その文化価値を再発掘していく団体が山折哲雄氏を会長として発足しました。

わたしがその2代目の会長を務めています。そのようなこともあり、比叡山に登ったり、瓜生山や大文字山や稲荷山など、東山三十六峰を「歩行」しています。また、鞍馬山は貴船などの北山、愛宕山や松尾山や嵐山などの西山も登拝してきました。そして、全国の修験の山々を歩行する中から見えてきた「自然が醸すおのづからのケア」の深さを感じるようになりました。

昨年12月以降、ステージⅣの大腸がんが発覚し、入院手術をしたこともあり、今回は、そのあたりの話を具体的な経験に即して話をしてみたいと思います。手術前に「遺言」としてまとめた本が『悲嘆とケアの神話論ー須佐之男・大国主』(春秋社)で、入院中と退院後に書いた詩篇30篇をまとめたのが詩集『いのちの帰趨』(港の人)です。ぜひ読んでいただけると幸いです。

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鎌田 東二(かまた とうじ) プロフィール

京都大学名誉教授 哲学者、宗教学者。徳島県阿南市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。神道ソングライター。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』『南方熊楠と宮沢賢治』『ケアの時代「負の感情」とのつき合い方』、『身心変容と医療/表現』、CD『絶体絶命』(2022年)、最新刊『悲嘆とケアの神話論―須佐之男・大国主』(春秋社、2003年5月)、『いのちの帰趨』(港の人、2023年7月)など。

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