心霊学では人間の本体は肉体ではないと言っています。それでは肉体の中で単なる夢を見ているのかと言いますと、決して夢ではありません。夢は目覚めたら消えてしまいますし、普通は前の日の続きの夢を見ません。
ところが、肉体の世界、物質の世界は目が覚めても、昨日の続きが確実に現れてきます。そこに夢と物質の世界との区別があります。
しかし物質の世界は、感覚を心で総合して感ずる世界でありまして、色・形・匂・味等も心の働きであり、それを総合する働きも心の働きであります。
つまりこの世は、心が肉体を使って経験する世界であります。
言いかえれば、経験の世界は、結果の世界であり、結果の世界は努力によって原因を変わらせ、結果を変化させる世界であります。
原因となるものは、身・口・ こころの三業です。ですからこころして身の行い、意のあり方、言葉の使い方の三つを心霊学徒としてはくれぐれも気をつけましょう。
(上巻497頁、昭和55年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会