協会の科学的研究活動
本協会の科学的研究の起源は、後藤以紀(1905-1992)や駒宮安男(1922-1993)らの活動に遡る[1]。後藤博士は、工業技術院長、東大教授、明治大学教授、本協会理事を歴任し、1963年4月から1965年3月まで情報処理学会長を務めた。

 

本協会においては三田光一の念写の研究を行った。駒宮博士は、電子技術総合研究所部長、九州大学教授、明治大学教授、本協会理事を歴任した。人間の性質に関してアナログ型とディジタル型の研究を行った。これは右脳型と左脳型に対応していると考えられる。

1990年9月、財団法人日本心霊科学協会において「心霊現象を科学的に検討するプロジェクト」が開始された。このプロジェクトは大谷宗司防衛大学校名誉教授を総責任者として活動を開始し、次の3つのサブプロジェクトから構成されていた。
1.物理的現象検討(責任者:大谷宗司防衛大学校名誉教授・心理学)
2.心霊医療検討(責任者:佐々木雄司独協大学名誉教授、元東大教授・精神医学)
3.霊的背景調査(責任者:三浦清宏明治大学教授(当時)・英文学)

物理現象の研究プロジェクトは、REG(Random Event Generator)を製作してPK(Psycho Kinesis)の測定実験を行った。このプロジェクトは約5年継続され、研究成果を学会発表しまた国際学会誌にも紹介された。心霊医療の研究プロジェクトは、霊的医療についての検討などを行った。霊的背景調査のプロジェクトでは、霊的能力者と呼ばれる人々の生い立ち、家族関係、どのような特異能力を持っているのか、またその発生原因などの調査を行った。

物理現象の検討プロジェクトでは、PK測定装置を試作し、PK測定実験を行った。この装置の原理は、2MHzの水晶発振子からのパルス出力を128分の1に分周して6進カウンターに入力し、手動スイッチまたは放射線を検出したGM(Geiger-Muller)管がパルスを発生するタイミングで、15.625KHzのクロックで高速に回転する6の状態の一つを選択するものである。装置の試作とPK測定実験を行い[2]、自律訓練法がPK測定に及ぼす影響も研究を行った[3]。またそれらの実験の意義と解説も発表した[4]。その実験における特異な現象について考察した[7] 。
財団法人日本心霊科学協会の科学的研究活動については、小久保等によって国内では日本超心理学会誌[5]、国際的にはInternational Journal of Parapsychology[6]に紹介されている。

参考文献
[1] 情報処理学会コンピュータ博物館、日本のコンピュータパイオニア http://www.ipsj.or.jp/katsudou/museum/index.html
[2] 綿貫理明、吉田太郎、三宮静悦、福田篤志、須江克則、松尾育広、大谷宗司、「PK測定装置の試作」、日本超心理学会第26回大会発表論文集、pp.16-17、1993年12月
[3] 綿貫理明、大谷宗司、「REGを使用したPK実験に及ぼす自律訓練法の影響について」、日本超心理学会第27回大会発表論文集、pp.9-11、1995年2月
[4] 綿貫理明、「心は電子を動かすことができるか」、心霊研究、No.565、1994年3月
[5] 小久保秀之、「特異現象に関する現代日本の研究グループ」、超心理学研究、第3巻、第1号、1998
[6] Hideyuki Kokubo and Tosio Kasahara, “Japanese Studies on Anomalous Phenomena in the 1990s”, International Journal of Parapsychology, Vol.11, No.2, pp.35-61, 2000
[7] 綿貫理明、「REGを使用したPK実験における偶発的高得点現象の質的考察」、超心理学研究(特集 第34回日本超心理学会大会)、第6巻、第1号、2001年11月