吉田綾霊談集(09)

吉田綾霊談集

人生とは舞台の上で芝居をして居る様なもので、波がいくら起こっても、水と言う正体が減るものでも、又増すものでもありません。

類魂から見れば皆同じ並みの魂で、只その役割が各々異なって生活して居るので、役割に貴賎は無く、あたえられた役割を、いかに正直にはたして居るかに依って、魂の貴賎があるわけであります。


類魂の実相を、誤りなく正確に理解さすと言うことは、この縦横、厚味のある三次元の世界に住む人間に、わからすには不可能に近いと思う。

日本神道で、祖神とか、遠津御祖とか称する神霊は、自我の本体である。その自我の本霊によって養われる魂の集合を類魂と呼ぶ。


類魂とは、本霊そのものを生きる意識の集合体を言う。

だから、我とは類魂の構成員とも言うべきで、類魂は、本霊と対立する存在ではなく、実は本霊の種々の相であり、本質的に一つでありながら、多種多様な性質、即ち、魂を抱擁する面から見て、類魂と名付くのであります。
(上巻175頁、昭和44年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)

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